Tokyo Midtown Design Hub
「新しい建築の当事者たち」展ギャラリーツアー

【あさ活】TOTOギャラリー・間 x 東京ミッドタウン・デザイン部

「新しい建築の当事者たち」展ギャラリーツアー



「東京ミッドタウン・デザイン部」は、東京ミッドタウン10周年を記念してスタートした、デザインのフィルタを通して、東京ミッドタウンやその周辺を深く知り・楽しむ活動です。
今回は、TOTOが文化活動として運営する建築の専門ギャラリー “TOTOギャラリー・間” にご協力いただき、好評開催の「新しい建築の当事者たち」展のギャラリーツアーを開催します。

本展覧会は、「2025年日本国際博覧会(EXPO 2025 大阪・関西万博)」の休憩所他設計業務の公募型プロポーザルにて選ばれた20組の建築家たちの施設実現への取り組みを通して、今日の複雑な社会状況に主体的に関わり応えようとする、新しい建築の当事者像を提案するものです。

今回のあさのギャラリーツアーでは、一般開館前の朝の時間帯に、出展作家のお一人で、EXPO 2025 大阪・関西万博の「トイレ8」の設計を手掛けられた、田代夢々(Ateliers Mumu Tashiro)さんに展覧会全体を解説いただきます。
会期終了目前の万博の会場デザインについてお話をうかがえる貴重な機会です。行った方もまだの方も、ぜひご参加ください!

お申し込みはこちら

        会場写真 © Nacása & Partners Inc.

        会場写真 © Nacása & Partners Inc.

        会場写真 © Nacása & Partners Inc.

        施設検討段階のドローイング
        ©「新しい建築の当事者たち」出展者

        展覧会に向けたディスカッション風景
        ©根本友樹

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▼ギャラリーツアー開催概要

開催日:2025年10月2日(木)午前 8:00-9:30 (15分前受付開始)
会場:TOTOギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3Fに集合)
参加費:無料
定員:30名 *先着順/定員になり次第締め切らせていただきます。

スケジュール(予定):
8:00〜9:00 田代夢々さんによる会場解説ツアー
9:00〜9:30 Q&Aや感想のシェア、交流(自由参加・途中退席も可です) 
                      ※ホットコーヒーのサービス予定
    
講師:

田代夢々(たしろ むむ)
Ateliers Mumu Tashiro

1995年東京都生まれ。2017年早稲田大学創造理工学部建築学科卒業。
パリ・ラヴィレット建築大学およびAntonini Darmon Architects Parisを経て、2020年早稲田大学大学院修士課程修了。
2019〜22年レミングハウスで中村好文に師事。2022年Ateliers Mumu Tashiro設立。
EXPO 2025 大阪・関西万博では、斎藤信吾建築設計事務所とともに「トイレ8」を担当。

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◎展覧会について

新しい建築の当事者たち
社会状況の複雑さが加速的に進むこの時代において、建築は何を提案することができるでしょうか。建築に関わる人は生産者と消費者に分かれ、また高度に産業化された建材・構法によって機械的に建築がつくられるように、建築を取り巻く状況はますます専門化、細分化され、建築に関わることの主体性が失われつつあるように思われます。
一方そのような状況での建築家の取り組みとして、建築の企画から運営まで参画することで作り手と使い手の関係を再構築することや、これまで建材として扱われてこなかった素材を活用するための仕組みをつくること、作り手としてその場所で入手可能な素材、技術を収集してつくること、資源の循環の中に身を置いて建築や解体後の材料を取り扱うことなども見られるようになりました。わたしたちは「EXPO 2025 大阪・関西万博」において、休憩所、イベントステージ、トイレ等施設の設計者選定プロポーザルで選定された建築家たちで、それぞれが博覧会のための施設にとどまらない提案を行なっており、その実践は「今、建築に関わること、建築の当事者であることとはどういうことか」という問いを浮かび上がらせています。展覧会では万博に関わってきたわたしたちそれぞれの背後にある思想や発想のルーツ、実現に向けたプロセスや博覧会後の構想などを展示します。単に所与の条件を解いて計画することにはとどまらず、自らが当事者として建築にまつわるさまざまな局面に参画することに、建築の主体性を回復する糸口があるのではないでしょうか。それはまた「なぜつくるのか」といった建築に宿命的についてまわる問いへの等身大の回答でもあります。建築の主体を新しい視点で捉え、既存の枠組みや制約を乗り越えようとする群像景を通して、これからの建築を展望する手がかりとしたいと考えています。

「新しい建築の当事者たち」展実行委員 工藤浩平、小俣裕亮、桐 圭佑、國清尚之

 

展覧会概要

TOTOギャラリー・間では、開設40周年記念企画の第二弾として、「EXPO 2025 大阪・関西万博」の休憩所他設計業務の公募型プロポーザル※1にて選ばれた、1980年以降生まれの20組の建築家たちによるグループ展「新しい建築の当事者たち」を開催します。
20組の建築家は万博の休憩所・トイレ・サテライトスタジオ等の施設の提案にあたり、仮設建築物をつくるという前提のもと、社会や建築に対する問いを立て、自らの仮説を手がかりに試行錯誤を続けてきました。それらの取り組みの中には、産業化された建設や流通への挑戦、歴史への接続、循環する素材や既存技術の更新、そして多様な人びとを受け止めていく場としての建築の在り方など、今日的な建築の状況と課題を概観することができます。同時に、彼らは各方面から届く賛否交えたさまざまな意見を引き受け、実現に向けた関与を続けてきました。万博に限らず社会課題の複雑化が加速度的に進み先行きの見えない時代において、こうした向き合い方が、建築を新しくしていくひとつの原動力になると言えるのではないでしょうか。
本展は、20組がどのような問いを立て、複雑な状況に対峙しながらどのように案を実現させてきたのか、会場を埋め尽くす図面や模型などの資料と言葉を通じて彼らの奮闘を追うドキュメンタリーです。また、彼らの実践から、新しい建築の当事者像を浮かび上がらせる試みでもあります。今回の展覧会が20組や万博の枠を超え、現実社会の中で建築を実現させるために奔走するすべての人々と共有し、これからの建築について皆で議論していく場となることを願っています。

TOTOギャラリー・間


※1:2022年に開催されたプロポーザルで、審査員は藤本壮介、平田晃久、吉村靖孝の3氏が務めた
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20220316-02

 

新しい建築の当事者たち
会期:2025年7月24日(木)~10月19日(日)11:00~18:00
休館日:月曜・祝日・夏期休暇[8月11日(月)~8月18日(月)]
入場料:無料
会場:TOTOギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)
東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分
https://jp.toto.com/gallerma

主催:TOTOギャラリー・間
企画:TOTOギャラリー・間運営委員会
   特別顧問=安藤忠雄、委員=貝島桃代/平田晃久/セン・クアン/田根 剛
後援:一般社団法人 東京建築士会/一般社団法人 東京都建築士事務所協会/公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部/一般社団法人 日本建築学会関東支部