
「デザインの先生」から読みとく、デザイン思想と社会形成
東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデンに位置する21_21 DESIGN SIGHTでは、現在、企画展「デザインの先生」が開催中です。
同展ではドイツ、スイス、イタリア生まれの「デザインの先生」を紹介。ドイツ生まれのオトル・アイヒャー(1922–1991年)、ディーター・ラムス(1932年–)をはじめ、ドイツ、ウルム造形大学の初代学長を務めたマックス・ビル(スイス生まれ、1908–1994年)、さらにはブルーノ・ムナーリ(イタリア生まれ、1907–1998年)、アキッレ・カスティリオーニ(イタリア生まれ、1918–2002年)、エンツォ・マーリ(イタリア生まれ、1932–2020年)の6氏です。
20世紀、国境を越えて人々を驚かせ、社会を動かす力を持ち、現代においてなおその存在が特別な輝きを放つ先生たち。そこには、今日から未来へとデザインの可能性を探っていくうえでの重要なヒントがさまざまに浮かび上がります。
本トークでは、彼らのプロジェクトの背後に潜む思想に光をあて、各氏の魅力あふれる哲学や活動が今日にいかに続いているのかについて、さらには、彼らのデザイン活動と思想が戦後から現代に至る社会形成においてどのような影響を及ぼしてきたのかを、読みときます。
あわせて、ウルム造形大学への留学を経て日本における基礎デザイン学を提唱し、デザインの領域を横断する新しいタイプの人材育成に尽力した向井周太郎と彼らとの交流を手がかりに、西欧のデザインと日本との結びつきについても紐といていきます。
忘れてはならない人物たちの探究の過程を改めて振り返ると同時に、それらの経緯や教えを私たちはどう生かしていけるのか、デザインのこれからにも考えを巡らせる機会となれば幸いです。

開催概要
日時:2026年2月23日(月・祝)14:00-16:00
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
参加費:無料
定員:60名
主催:公益財団法人日本デザイン振興会、六本木未来会議
後援:ゲーテ・インスティトゥート東京
協力:21_21 DESIGN SIGHT
登壇者:
深澤直人(21_21 DESIGN SIGHT企画展「デザインの先生」企画発案)
川上典李子、田代かおる(同展 展覧会ディレクター)
向井知子(同展 企画協力)
タイムスケジュール:
13:30 受付開始
14:00 開催挨拶〜ゲーテ・インスティトゥート東京 所長メラニー・ボーノ
14:05-15:35 トーク
15:45 質疑応答
16:00 終了
登壇者プロフィール

深澤直人 Naoto Fukasawa
プロダクトデザイナー、21_21 DESIGN SIGHT ディレクター。 1980年多摩美術大学卒業。米国IDEOを経て1996年IDEO東京支社設立。2003年NAOTO FUKASAWA DESIGN設立。世界を代表するブランドや国内外の企業のデザイン、コンサルティングを多数手がける。2012年より日本民藝館五代目館長。2014年に多摩美術大学統合デザイン学科を設立し、2024年より同大学副学長。

撮影:Kenichi Yamaguchi
川上典李子 Noriko Kawakami
ジャーナリスト、21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター。 『AXIS』編集部を経て1994年よりデザインジャーナリストとして活動。多摩美術大学理事。2008年「WA一現代日本のデザインと調和の精神」、2014年「Japanese Design Today 100」共同キュレーション(共に国際交流基金)、パリ装飾美術館「Japon-Japonismes. Objets inspirés, 1867-2018」ゲストキュレーター、2023年 京都市京セラ美術館「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」企画・監修等、展覧会企画にも関わる。武蔵野美術大学客員教授。

撮影:木奥恵三
田代かおる Kaoru Tashiro
ライター、インディペンデント・キュレーター。イタリア政府給費生としてフィレンツェ美術アカデミーで学んだ後、ミラノを拠点にデザイン・建築について取材執筆を行う。主要テーマの一つは、エンツォ・マーリとの対話から読み解くデザイン哲学。翻訳書にマーリの著書『プロジェクトとパッション』(みすず書房)。2018年に帰国し、ATELIER MUJI GINZA Gallery1でデザイン展キュレーションを手がける(-2022)。近年の展覧会に「プロジェッタツィオーネ」(共同企画/東京ミッドタウン・デザインハブ)、「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」(21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3)など。多摩美術大学非常勤講師。

撮影:矢島泰輔
向井知子 Tomoko Mukai
空間演出家、デザイン研究者、1991年武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業、1996年ドイツ・ケルン・メディア芸術大学大学院修了(DAAD奨学生)。街中での映像空間演出、文化財の映像展示、他分野の芸術家とのパフォーマンスを国内外で展開。ドイツではトリニターティス教会、ボン美術協会、聖ゲルトゥルト教会などで実施。2024年ホムブロイヒ島美術館滞在制作・公開、2025年3月その再構成をドイツ文化会館にて展示・パフォーマンス。東京藝術大学大学美術館学芸研究員、日本大学芸術学部准教授、ケルン・インターナショナル・スクール・オブ・デザイン(KISD, TH Köln)客員研究員を歴任。現在独立研究者。『マックス・ビル論考集』(共編訳、2025)。企画展「デザインの先生」学術協力(翻訳・解説共著等)。


