Tokyo Midtown Design Hub
第15回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(港区・東京ミッドタウン・デザインハブ)

25/10/20 REPORT : 企業はデザイナーをどう活用すべきか

第15回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(港区・東京ミッドタウン・デザインハブ)



今回は「企業はデザイナーをどう活用すべきか」というテーマのもと、9 月から取り上げている”デザイナーを伴走させる価値” や” デザインを使うということ” の理解をより深めていってもらう時間となりました。

少人数ということで、参加者の皆さんの近況などをシェアしてもらってから、レクチャースタート。

【レクチャー】
今回は、デザイナー軸と自分軸、能力軸と目的軸からなるマトリックスを用いながら話が展開されていきました。

デザイナーを活用するために、まず世の中にはどんなデザイナーがいるのか、たくさんのやり方や普段どのような仕事をしているのかを知っていくことが大事です。

デザイナーによって、スタイルと扱えるデザイン領域が異なります。
部分的( デザインだけ、コンセプトだけ) より、全体的に進めること( システム思考) を大事にするようになってきている中で、事業を経営していく上で大事な指標くらいは読み取れるようにしているという校長。それがクライアントの信頼にも繋がると言います。

誰と組むかを考えるために、自分を知ることも大事なポイント。
誰に何を届けたいか、自分たちにはどんな性質があるかが見えていれば、どんなデザイン・デザイナーが必要か、どうディレクションすればいいか見えるはず。

デザインの中心も移り変わっているように、会社の経営のモデルも、山登り型から波乗り型に変化しています。
この変化の中でデザイン経営的に会社を捉えて、事業を進めていく時に大事にしてほしいのが、デザイン態度とデザイン思考。

また、会社の中で仕事をしていると、業務的視野になりがち。
業務的視野→業界・産業的視野→社会的視野→文脈的視野→メタ的・横断的視野
という風に目線を広げていけるかがポイントになると言います。

【ワーク・発表】
今回は、レクチャーの中で取り上げた、デザイナー軸と自分軸、能力軸と目的軸からなる座標を埋めていき、現状を浮き彫りにしてもらうべく、ワークをしてもらいました。限られた時間の中でしたが、グループの中でシェアをして、他の参加者の方からの質問やフィードバックを受けることで、視野を広く持つことを体感してもらう時間になりました。

【まとめ】
個人や会社を取り巻く環境はどんどん厳しくなっているが、だからこそ自分が正しいと思う世界を実現できる可能性もある社会でもある。よりデザインがみんなの力になった方がいいと思うし、そのために、どんなデザイナーと組むか、どんなデザインが必要なのかを判断できるように、自分を知って、デザインリテラシーを高めていってほしい。

【感想】

  • 必要な時にデザイナーさんに頼めるように勉強していきたい。
  • 自分がデザインをする側で、過去にお客さんの反応が思ってたのと違った経験があった。曖昧な指示に

    対して思い込んで取り組んでいたなと原因が分かって良かった。

  • かねてから考えている事業のことを言語化できて、いい機会になった。
  • グラフィックのイメージが強かったけど、いろんなデザインがあることを改めて知った。

【アンケート】
「学び合い到達度調査票」としてデザスクを通してみなさんの考えや意識がどう変わったかアンケートをとらせてもらっています。一部ご紹介いたします。