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第16回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(墨田区・SUMIDA INNOVATION CORE)

25/11/13 REPORT : ビジュアルコミュニケーションを身につける

第16回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(墨田区・SUMIDA INNOVATION CORE)



今回は、6・7 月以来となる、SUMIDA INNOVATION CORE での開催。
普段は広義のデザインについて考えることの多いイナバデザインスクールでは珍しい、” ビジュアルコミュニケーション” という狭義のデザインがテーマでした。
早速、ウォーミングアップのドローイングからレクチャーがスタート。

【レクチャー】
A4 の紙に、何も考えず気分のままに、1 分間好きなようにペンで線を引いてもらい、次に描いた線を意識して、1 分間少し考えて描くというのを3 回取り組んでもらいました。それぞれのカラフルなドローイングを机に広げた状態で、話は本題へ。

ビジュアルコミュニケーションには、はやく伝えたり、情感を伝えたり、ビジュアルで伝えることの使い道があり、言葉で伝えなくていい・伝えるのが難しい時に役割があります。
また、ビジュアルを紐解いた時に、文字を使った組というものの存在 と ビジュアルアイデンティティの2 つが大事。

文字のフォント、文字間、行間、大きさの組み合わせによって、印象が変わることを、事例を見てもらいながら解説。
余白は関係性を表すので、ただ何もないところではなく、デザインやレイアウトにおいても大事になってきます。

また文字と絵の組み合わせ方もポイント。
ビジュアルというと、絵を作ることが意識されがちですが、文字は印象をつくるので、侮れないと言います。
色々なポスターの事例を見ながら、ポスターが伝えたいことは何かを、参加者の皆さんと解読をしていき、これまでの話のポイントを復習していきました。

様々な技術的なことを理解してもらったところで、実践してもらうべくワークへ。

【ワーク】【発表】
今回は「今の気分をビジュアルにしましょう。」「戦争反対」の2 つのテーマで、A3 の紙の上に、文字、写真、図、余白を使って、ビジュアルを制作してもらいました。

ポイントは、一番最初にやった気分で何も考えずに描いた線を描いている感覚。
文字や絵をどんどん描いていく人もいれば、戸惑って手が止まってしまう人もいましたが、校長からのアドバイスを受けて、思いっきり線を引けるように。

最後にはグループ内で共有。皆さん生き生きと発表されている様子が印象的でした。

【まとめ】
今回はビジュアルコミュニケーションの いろは を話してきたが、それを際立たせる大事な要素はコンセプト。
ワークの中で、コンセプトにいけてる人もいたし、いけなかった人もいた。

絵の完成度やクオリティは置いておいて、皆さん、意味は伝わってきたし、デザインもされていて、感動した。

次回のテーマはコンセプト。
今日の続きで聞いてもらえると分かりやすいのでは。
ビジュアルコミュニケーションにおいても、どう意味を作るか、それをどう伝えるかを考えることが大事。

【感想】

  • コンセプト的な、伝えようということはパッと思いつくが、絵心はもっと練習したいと思った。
  • 難しかった。早い段階でとっかかりがわからなかった。帰って思い出しながら、自分が何に戸惑ったの

    かを振り返りたい。

【アンケート】
「学び合い到達度調査票」としてデザスクを通してみなさんの考えや意識がどう変わったかアンケートをとらせてもらっています。一部ご紹介いたします。