Tokyo Midtown Design Hub
第19回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(江東区・リトルトーキョー)

26/1/14 REPORT : デザイン思考❶- デザイン態度

第19回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(江東区・リトルトーキョー)



2026 年のJDP イナバデザインスクールトーキョーは、初めての会場となる、清澄白河のリトルトーキョーにてスタートしました。
今回からデザイン思考を3 回に渡って深掘りしていきます。
1 回目は、初参加の方も交えて、稲波校長が考える「デザイン態度」について。

【レクチャー】
“デザインをする=形を作る” ことではないとデザインの業界でも言われていて、意味、在り方を考えることが大事になっているといいます。一方で、意味がないことに労力や資源を使うことに意味があるのかを考える企業が増えてきているという話も。
例えば机の上に石を置くという一見意味のない( ように見える) 行為でも、紙が飛んでしまうので文鎮として使ったり、机の上に景色を作る道具として使ったり。誰しもが同じことを考えて、規定するわけではなく、それぞれが意味付けしていける方が多様なのではないかと、校長は考えているといいます。

大手コンビニ2 社の都市部の店舗と郊外の店舗の商品棚の画像を見ながら、そこからどんなことが分かるかを考える時間も。

表面的な情報から、” なんでコンビニにはこんなに人がくるんだろう” といったそもそもの問いにたどり着くことも、デザイン態度においては重要。
このスクールでもよく取り組んでもらっている左脳デッサンと右脳デッサンも、それぞれの情報量は違いますが、観察を通して見えているものの奥にどんなものが潜んでいるのか、なんでそう見えているのかを読み取ろうと、視点をもっと奥へ飛ばすというスタンスが大事になってきます。

また、“新しいマグカップをデザインする” というお題一つとっても、課題を抽出したり、機能を問い直したりするだけでなく、使われるシーンや製造面、文化、概念など、見えてくる奥行きは多角的。
これらを全体的に考えて、最終的にいい形に落とし込んでいくを、システム思考と呼んでいるが、こういう世界を作っていきたいという価値観を自覚していくことが大事。
最初の切り口として、校長は文化・文脈を徹底的に問い直すことを心がけているといいます。

ここまで事例やディスカッションを通して見てきた、” そもそもを問う姿勢” や” システム思考で考える”こと、” 意味づけ” や” 自覚” が大事といった、いくつかの「デザイン態度」のポイントを踏まえて今回のワークへ。

【ワーク】
まずウォーミングアップとして自分の価値観を自覚してもらうべく、
「自分は何のためにデザインをするか。」のお題で、考えを紙に書き出してもらいました。
次に、レクチャーの中でのマグカップの例に倣って、
「新しい” テレビ” をデザインしてください。」というお題に取り組んでもらいました。

いきなりのお題に悩みながらも、黙々と手を動かしていた参加者の皆さん。
最後にはグループ内で、デザイン態度的にどう考えたかを発表してもらいました。

【まとめ】
色々と広げた考えを、家に帰ってから形に落とし込むところまでぜひやってほしいという校長。
意味と形、両方大事。頭でっかちだと形に落とし込めない。

デザインは一体的なもの。態度を持った上で思考を回すということが大事だといいます。

【感想】

  • 普段の業務だと、目先のKPI とか意識してしまい、自分の何をやりたいって立ち戻るきっかけがなかっ

    たので、そこを大事にして、思い続けないとなと思った。

  • デザイナーさんは重いものや使命を負って仕事をしているんだなと気づいた。社会的意義まで考えてプ

    ロダクトを生み出していくってすごいなと。

  • ずっと楽しいなと思いながら聞いていた。最後の課題が難しかった。形に落とすのが苦手なので持ち帰っ

    て取り組みたい。

【アンケート】
「もやもや相談会」を通して、次にどのようなアクションを起こすか、実践しようと思ったことのアンケートをとらせてもらいました。一部ご紹介いたします。