Tokyo Midtown Design Hub
第26回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(港区・東京ミッドタウン・デザインハブ)

26/6/10 REPORT : デザインするってどういうことか ビジネスに活かすデザイン❶

第26回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(港区・東京ミッドタウン・デザインハブ)



今回のテーマは「デザインするってどういうことか?」。半年前に開催された同テーマの回では、稲波校長はデザインを「良くすること(良くする技術)」と定義していました。今回はさらに踏み込み、「“今までにない答え”を出すこと」と再定義し、そんな答えに辿り着く実践的なワークを行いました。

【レクチャー】直線的思考から統合的思考へ

デザインへの期待は、ただ1つの製品だけでなく、事業や会社、社会にも向けられてきています。

そういった背景には、多くの企業が「商品 × 販売量=売上」といった「直線的な思考方法」で利益を追求してきた結果、社会や環境、人の精神においても様々な問題が積み上がってきたことがあると言います。

こうした課題を解決する1つの手段が「統合的思考方法」。定型に数字を当てはめるのではなく、広い視野から広くの情報を集め、繋げ、1つの物語をつくりあげる思考法です。デザインによってすぐに究極の答えが導き出せたらよいけれど、それは難しい。この思考法で大事なことは、答えに至るまで考え続け、試し続けること。稲波校長は、その覚悟が重要だと強調します。

【ワーク】統合的思考の実践ワーク

「統合的思考」を体験するために、3人1組のチームワークを行いました。代表1人の課題を深掘りし、課題解決の企画までをチームで考えます。単に課題を解決するのではなく、課題設定、目的化、自分の強み・リソース・興味、本目的の設定、具体的な企画案といったプロセスから、課題と課題に感じる自分自身を多面的に観察し、独自の本質的な課題解決に取り組みます。

初対面同士の参加者も多いなか、各チーム率直で活発な話合いがされ、課題提供者の深い部分に触れる場面もありました。1周目を終え、さらにもう1度チームで見直し、深めていきます。何度も繰り返し考えることで、課題・目的・企画が統合的に成立するラインを目指す。短い時間のなかではありましたが、統合的思考の本領を感じる時間となりました。

【発表】「目的設定/意味付け」「企画アイディア」

各チームからの発表では、課題をもつその人独自の視点がはいった解決策が披露されました。どのチームも、課題そのものよりも遠くに思考を飛ばし、そもそもの目的とそこへのアプローチが考えられていました。

最終的な企画には、日常で実践できるものに落とし込まれているものも。参加者からは「帰って実際にやってみます!」という声もありました。

【まとめ】

今回は、個人の課題を「統合的思考法」に当てはめて考えていきました。具体と抽象を何度も行き来し、高いレベルで全体を調整していく「統合的思考」が、「デザインをする(“今までにない答え”を出す)」には必要と、締めくくりました。

【感想】

・デザイン思考を知っている人と離すと自分が思ってもみない考え方をしていることがよくあり、そこを少し知ることができた。あと、自分の人生の課題を1つ解決できました。
・同じ手法でも個性が加わると全く違う解が生まれる。一人でやらずにみんなでやることに価値を感じました。
・目先の課題解決に追われる日々の中で、こういうぶっ飛んだアプローチは新鮮でした。心の余裕を持って業務に当たりたいです。
・自分の思考が硬くなっていたことに気づけました。楽しみながら学ぶことができ、アハ体験が得られました。

【アンケート】

今回の「デザインするってどういうことか。」(ビジネスに活かすデザイン❶)の感想とアンケートの一部をご紹介いたします。