25/05/12 REPORT : 感じるチカラを最大化する。 ー使える右脳のひらき方ー
第5回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました(港区・東京ミッドタウン・デザインハブ)
- 更新日:2025.06.03
- タグ:JDPイナバデザインスクールトーキョー
第5回目のテーマは、「感じるチカラを最大化する。ー使える右脳のひらき方ー」。
2月以来、久しぶりにデザインハブでの開催。幅広い業種が参加してくださり、右脳というワードに興味を持ってくださった方も多くいらっしゃいました。
【レクチャー】
右脳と左脳をバランスよく使ってまとめていくことが求められるデザイン。
デザイン態度として大事にしてほしいことが2つあると稲波校長は言います。
1つ目は、ワクワク、たのしい、うれしい。デザインには人の心をポジティブな方向に動かす目的があり、それを使う側に言葉だけでなく感じもらうためには直感が大事で、作る側にも直感的な思考が必要だと考えています。
2つ目は、そもそもを問う姿勢。デザイン思考で考え続け、失敗も含めて全経験をかけて本質にたどり着くこと。そのためには「ぼや~っと考える」ことが大事。
常日頃から感じていることをそのままにしないで、自分が何によって動かされたのかを、自覚し、振り返る。
感じる→考える→言葉にする→形にする…を繰り返していくことで、自分の価値観をつくることにつながっていくと話す校長。
この繰り返しを体に叩き込んでもらうべく、早速ワークが始まりました。
【ワーク・発表】
今回は、4つのドローイングに取り組んでもらいました。
①ドローイング
気持ちのままに、ひたすら3分間A4の紙の上でペンを走らせるというワーク。
グループの中での発表を通して、感覚で行ったことに言葉をつけてみるという体験をしてもらいました。
「意識しないで書いた絵の方が自分的に面白いなと思った」と、早速発見があった方も。
②右脳ドローイング
スマホで自分の顔を撮影し、その写真を上下ひっくり返して絵に描いていくというワーク。
形をとることは重要ではなく、そこにある物体として描くことがポイントで、毛やシワなどの部分部分を観察してひたすら描き込んでもらいました。
③対戦型ドローイング
2人一組で、先攻の人が描き始めてから30秒遅れで後攻の人が同じ紙に描いていくというもので、それぞれのチームで色々な攻防や連携が見られました。
④立体ドローイング
最後は紙面を飛び出し、机をキャンバスに見立てて、紙やペンなど、机にあるものをフル活用して作品を作ってもらいました。
ここまででだいぶ右脳が開いてきていたためか、誰 1 人手を止めることなく作業されていて、タイトルも含めて素敵な作品が机いっぱいに広がった光景は圧巻でした。
【まとめ】
クリエイティブじゃない人はいない。
ビジネスがアート化していて、その人なりの切り口で表現していかないと、競争に勝てなくなっていく。一方で、人のクリエイティビティが失われていると感じることがあるが、忘れているだけで、ちょっとしたきっかけで引き出すことができる。
デザイン態度で大事なことのもう1つは、とにかくやってみる。
手を動かしながら、興味や感覚や意識も一緒に育てながら、意味を見つけていく。
皆さんがクリエイティビティを発揮してくれたことに猛烈に感動していると、最後まで校長の興奮冷めやらぬ中、終了となりました。
【感想】
・感じたことを言葉にするのは日頃から難しいと思っていたが、さらに形にするのは難しいと思ったが、面白かった。普段からやりたい。
・普段ジャッジをすることにいかに囚われているかに気づけた。ただ鉛筆を動かすだけでも楽しかった。
・ボーっとしていいって言われて、楽しい気持ちで始められた。皆さんの作品の立体感に圧倒された。
【学び合い到達度調査】
「〜とは?」という質問に対して、スクール前とスクール後で自分の認識がどうかわったか?を尋ねるアンケートです。
今回は、「デザインとは?」「そもそもを問うとは?」「感性とは?」という問いに対し、
上がスクール前、下がスクール後のそれぞれの方の回答です。 *執筆者の了承のもと公開しています。



