Tokyo Midtown Design Hub
地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-
開催
終了

東京ミッドタウン・デザインハブ第56回企画展

地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-



基本情報

東京ミッドタウン・デザインハブでは、2016年2月18日より第56回企画展「地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-」を開催いたします。さらに会期中にはゲストを招いたトークセッションなど様々な関連プログラムの開催も予定しています。

 

いま全国各地で地域の特色を活かした様々な取り組みがおこなわれています。本展ではこのような取り組みを、もともとその地がもつ価値を改めて見出し「まちを編集」すること、また生活・文化やコミュニティの「編みなおし」と考え、デザインの視点から分析、紹介します。

 

本展は、グッドデザイン賞を主催する国際的デザインプロモーション機関である公益財団法人日本デザイン振興会と、プロジェクトデザインで社会を変革する力を持った人材育成を目指す事業構想大学院大学(東京都港区、学校法人日本教育研究団)が共同で企画運営をおこないます。また、デザインと会場構成には、自身も地域とのプロジェクトを実施しているUMA/design farm の原田祐馬氏と、建築家ユニットの dot architects を迎え、多角的な視点で地域のプロジェクトを紹介していきます。

 

●メッセージ

いま、日本各地で地域の特色を活かした様々な取り組みがおこなわれています。

それは、地域に潜在している価値を改めて見つめ直し再編集するような作業です。また、地域で活躍する人やものごとを丁寧に繋いで一枚の素敵なセーターに仕上げていく、編み物のような作業でもあります。

人口減少、少子高齢化、東京一極集中など、戦後の急激な経済的豊かさの中でいつのまにか、暮らしや環境のバランスが崩れてしまったことにいま多くの人が気づき始めています。
特に2011年の東日本大震災は、本当の豊かさとは何かを、私たちに考えるきっかけを与えた大きな出来事でした。
新たに歩を進めるためにも、足もとのほころびや穴を見つけて編みなおす時期を迎えたのです。

デザインはものづくりだけに関わる仕事ではありません。
問題を発見し、解決すること。しくみを考えたり、ひと・もの・ことを繋げる事もデザインの大切な役割です。

地域が持つ価値にデザインを掛け算することで、地域の魅力と未来可能性をより大きく拡げることができると私たちは信じています。
この企画展では、地域の活動にデザインの視点で取り組んだ事例を紹介することで、今後よりよいプロジェクトが生み出される循環を期待するとともに、地域に関わる人々とのネットワークづくりを目的としています。

 
この企画展に来場された方それぞれが、地元のまちでもプロジェクトデザインを実践したくなる、動き始めるきっかけとなれば幸いです。

 

●メインヴィジュアルについて

HUB_WEB

さまざまなものが編みなおされることで、再び、新しい「もの」や「こと」が生まれる予感や期待を感じさせたいと考えました。
「あやとり」は世界各地で自然発生的に生まれた文化で、日本では子どもの遊びとして知られていますが、文字が生まれる前の情報伝達として使われたとも言われ、手と手、顔を合わせておこなう大切なコミュニケーションとして今回の展覧会のビジュアルに最適だと感じました。
またどのように複雑に絡まった糸も丁寧に解いていくと一本の糸になり、その一本の糸からまた新しいことに挑戦することも可能だということを感じさせることから、今、日本のさまざまな地域で起きている状況のメタファーにもなるのだと思います。

原田祐馬(UMA/design farm)

 

●展示で紹介する予定のプロジェクト(一部)

 

淡路

淡路はたらくカタチ研究島」 (淡路地域雇用創造推進協議会)

兵庫県の淡路島において、雇用の受け皿の少ない地域の雇用創出を、島の豊かな地域資産を活かした家業・生業レベルの起業のサポートから目指すプロジェクト。潜在的な地域資源をいかに有効に活かすかを、参加者が持ち込む多様な与件で、商品開発、情報発信、空間整備を同時に考える、総合デザインによって具現化。

 

佐賀

佐賀 わいわい!!コンテナ プロジェクト」 (株式会社ワークヴィジョンズ + 佐賀市街なか再生会議 + 佐賀市経済部中心市街地活性化室 + NPO法人まちづくり機構ユマニテさが + 株式会社大洋建設)

街なかに増え続ける空き地を借用して、芝生の“原っぱ”に置き換え、中古コンテナを使った雑誌図書館や交流スペース、チャレンジショップを設置。街なかの回遊性を促し、持続可能な維持管理・運営の仕組みの検証をおこなうプロジェクト。

 

東北食べる通信

月刊誌 東北食べる通信」 (NPO法人東北開墾)

地方の生産者と、都市に住む生活者の間の断絶を解消し、双方に「継続的なつながり」をもたらすために創刊された世界で初めての”食べる月刊情報誌”。これをきっかけに生産者と生活者の交流がスタートし、農作業を手伝うなどの交流会もうまれた。現在では「日本食べるリーグ」として全国に活動が拡がっている。

 

北海道 清里

じゃがいも焼酎 北海道 清里」 (清里焼酎醸造所)

北海道清里町で、改良を重ねながら40年間作られ続けてきたじゃがいも焼酎の、海外展開を見据えたリブランディング。町民、自治体、クリエイターの2年間にわたる対話から、町の自然・農業・人を表現したブランドづくりをおこなった。販売が地域のPRへ繋がり、地域の誇りと経済を創造するしくみを目指す。


東京ミッドタウン・デザインハブ 第56回企画展
地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-

公式ウェブサイト
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Facebookページ

会 期:
2016年2月18日(木) - 3月6日(日)11:00〜19:00
会期中無休・入場無料

会 場:
東京ミッドタウン・デザインハブ
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F

主 催:
東京ミッドタウン・デザインハブ

企画運営:
公益財団法人日本デザイン振興会
事業構想大学院大学

アートディレクション・デザイン:
UMA/design farm

会場構成:
dot architects

サポーター企業:
伊藤園、クレディセゾン、ジェイティービー、全国農業協同組合中央会、日本航空、パシ フィックコンサルタンツ、ヤフー、ヤマハミュージックジャパン、Looop、ワイス・ワイス

 

●プレスプレビュー
日時:2月18日(木)14:00~15:00

●特別イベント
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
(東京ミッドタウン・デザインハブ内)

2月18日(木)
特別講演「燕三条 工場の祭典~デザインによるまちの魅力の最大化~」 國定勇人(新潟県三条市長)
トークセッション「2020オリパラを契機としたまちづくり」國定勇人、田中理沙(事業構想大学院大学)

2月19日(金)
特別講演「ディスカバー農村漁村の宝について」 末松広行(農林水産省 農村振興局 局長)
特別講演「淡路はたらくカタチ研究島」と地方創生 門康彦(兵庫県淡路市長)
トークセッション「自治体と企業の連携に必要な協創力」 門康彦、伊藤園

2月20日(土)
トークセッション「豊岡市のまちづくり(仮)」 中貝宗治(兵庫県豊岡市長)、日本航空
特別講演「円卓の地域主義 -共創の場づくりから生まれる善い地域とは(仮)」 牧野光朗(長野県飯田市長)

2月19日(金)
トークセッション「全国食べる通信リーグ 編集長会議」8地域の食べる通信編集長によるトーク

2月23日(火)
トークセッション「地域とつくる~ FabLab Japan Network × YCAM」田中浩也(慶應義塾大学環境情報学部准教授)、津田和俊(大阪大学工学研究科助教)、 井高久美子(山口情報芸術センターYCAM)

2月27日(土)、28日(日)
スペシャルイベント「つながるまつり」
本展で展示・紹介するプロジェクトのキーマンに全国各地からお越しいただき、来場者と コミュニケーション、ネットワークを作ることができる場。地酒とフードもご用意。

3月4日(金)
特別講演「地域が動き出すプロジェクトデザイン 〜自走する成果づくりの実践〜」木下富美子(株式会社博報堂 ブランドデザイン/北海道江差町顧問「内閣府地方創生人材支援制度による派遣」)
特別講演「地域産業を支える「地域デザインセンター」を構想する ~地域のひと、もの、ことをつなぐ~」浜野貴晴(佐賀県窯業技術センター 特別研究員)、月本久美子(山形県工業技術センター)
「地域をデザインするワークショップ」
スペシャルトーク「淡路はたらくカタチ研究島」出版記念スペシャルトーク 江副直樹(bunbo代表)、服部滋樹(デコラティブモードナンバースリー代表取締役)

地域の特色を活かした活動や、先進的取り組みをおこなう地域のキーマンや自治体のリーダーにお越しいただき、トークイベントを連日開催します。詳細が決まり次第、公式サイトFacebookページでご紹介していきます。