リエゾンセンター・ライブラリー「デザイン新刊本」紹介【2026年4月-6月】
- 更新日:2026.04.04
リエゾンセンター・ライブラリーは、東京ミッドタウン・デザインハブ内にあるインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにて、毎月10日ほど不定期で開室しています。
こちらでは、広義の「デザイン」に関する新刊書籍を約3ヶ月毎にピックアップし、各出版社さまのご協力のもとで、ご献本、またはお貸し出しいただいた本を展示する「デザイン新刊本紹介コーナー」を設けています。
展示用POPの右端にあるQRコードを読み取っていただければ、その場で本をご購入いただくことも可能です。
今回は、2026年1月から3月に出版された本の中から、23冊をご紹介します。

トゥーヴァージンズ 編(トゥーヴァージンズ)
本書は、相撲界ならではの衣装である「化粧まわし」と「染め抜き着物」をテーマにした衣装デザイン&アートブックです。
普段は見ることのできない下絵やデザイン図案、相撲博物館に所蔵されている貴重な化粧まわしや力士の着姿写真などを、すべて解説つきで紹介(日英バイリンガル表記、オールカラー208 頁)。
化粧まわしの仕立て職人や着物(京友禅)の老舗、締め込みの織物工房などの製作現場にも取材撮影&収録しています。

手塚さや香 著(PHP研究所)
岩手県釜石市・大槌町の民有林を管理する釜石地方森林組合の復興の軌跡。
東日本大震災により組合長と職員が亡くなり、事務所も流失――。失意のなかでも森を守る使命に駆られた釜石地方森林組合は、街を巻き込んでの改革に打って出る。
逆境のなかでも果敢に挑戦し、街をたて直した組織の活動に迫る。新聞記者から復興支援員に転身した著者が目の当たりにした、感動のノンフィクション。
ひとと自然の共生のあるべき姿とは――。

手塚貴晴+手塚由比 著(TOTO出版)
『手塚貴晴+手塚由比 建築カタログ』シリーズの決定版。「屋根の家」「ふじようちえん」「軒の教会」などの代表作40作品に加え、「渋谷フフクラス」「風姿」を含む2016年以降の28作品、全68作品を収録しています。個人住宅から公共施設まで、活躍の場を広げる手塚夫妻の軌跡を総覧的にたどる、カタログ仕立ての作品集です。

イラストで学ぶデザインの歴史〈グラフィックからプロダクト、カルチャーまで横断する流れが図解でわかる〉
石川マサル、フレア 著(エムディエヌコーポレーション)
直感的に理解できる! 目で見てわかる、デザイン史のテキストブック 2015年刊行『絵ときデザイン史』に最新トピックを大幅追記して、よりわかりやすく、学べる一冊に。さまざまな要素が絡み合い、難解なものに思えるデザインの歴史。本書では、代表的な作品・デザイナーを中心に、80項目の重要なトピックをビジュアル化。目で見てすぐに雰囲気やイメージを掴むことができます。初学者でも手に取りやすく、今あらためて学び直したい人にも最適です。

UX for Business デジタル変革時代のビジネスデザイン手法
Joel Marsh 著/相島雅樹、磯谷拓也、反中望、松村草也 訳(オライリー・ジャパン)
「デザインが世界を変える」という理想と、人間関係や納期に追われる現実。そのあいだで奮闘するデザイナーのための実践書です。300以上のプロジェクトを経験した著者が、UXを「ビジネスの価値創造」と結びつける考え方と手法を具体的に解説。価値(Value)・診断(Diagnosis)・確率(Probability)という「VDPフレームワーク」を軸に、理想論ではない「現実で動き、成果を生むUX」を学べる一冊です。

山内陸平 著(パレード)
100年にわたり1年ごとの編年体で綴ったことで、モダン・デザインの歩みが明らかになった初めての書。

可能性から始める組織開発 デザイン態度とポジティブアプローチの経営学的研究
磯邉美香 著(ひつじ書房)
本書は、デザイン態度とポジティブアプローチを軸に、組織開発における実践的知見を探求した研究成果をまとめたものである。株式会社ゆめみや株式会社サイバーエージェントの事例を通じて、デザインが組織文化や意思決定に与える影響を分析し、デザイン経営の実践的側面を明らかにする。デザインと組織開発を統合的に捉えるアプローチを提案し、企業における変革プロセスを具体的に示す。実務者にも研究者にも有意義な内容を提供している。

小島康敬、リンジー・モリソン 編(ぺりかん社)
洋の東西や時代を問わず「ふるさと」はさまざまな問題性に富む魅力的なテーマである。現代における「ふるさと」のイメージは、近代において紡ぎ出された「創られた伝統」によるところが大きい。しかし近代以前においても「ふるさと」への思いは存在した。本書ではこうした問題意識の下『竹取物語』『源氏物語』や三代集から「ディスカバージャパン」キャンペーンに至る多様な素材から日本人の「ふるさと」観を多角的に考察する。

リジェネラティブデザイン――人が関わるほど自然も再生する暮らし、ビジネス、社会のあり方を求めて
greenz.jp 著(英治出版)
いま、世界はサステナブルからリジェネラティブへ
19年、人と社会と自然の関係を描きつづけてきたgreenz.jpが
22事例を徹底取材。深い実践の数々から見えてきた、
人と社会と環境に「すこやかさ」を取り戻すための
7つのデザインコードを解き明かす。

湯浅保有美、近藤泰祐 著(現代書林)
本書は、「デザイン」というアプローチを通じた 思考法について解説します。 著者はデザイン経営の専門家として 数多くの企業を支援してきました。 企業価値を高めてきた企業の先進事例を紹介し、 デザイン思考の活用を紹介していきます。 さらに未来を予測するための「クロスオーバートレンド」分析や、 日常業務で実践できる「5つのアクション」など、 今日から使える具体的な思考法を提示します。 個人と組織の未来を切り拓くために、 ぜひ本書を通じてデザインを「最強の武器」としてください。

五十嵐千尋 著(晃洋書房)
移植型産業である西洋菓子製造業は、日本でいかにして市場を開拓し、材料を調達し、流通網を形成したか。1920年代の不況を、どのように乗り切ったか。本書は森永製菓と明治製菓という対照的な成り立ちを持つ大企業につき、比較分析している。従来、移植型産業の研究は、国家の肩入れによって発展した業種に偏ってきたが、本書は国家的援助のない産業につき分析している点でユニークである。 ―佐藤 正広(一橋大学名誉教授)

小久保隆 著(講談社)
たった数秒、耳に入るだけで快不快の感情をひき起こし、購買意欲をかきたてたり、とっさに危機を察知させたり……。
聞くとはなしに聞こえてくる、我々をとりまく様々な街の音。実はそこには、数々の巧妙な「仕掛け」が、施されていた!
緊急地震速報音、iD電子決済音、横浜市のサウンドロゴなど、誰もが知る音を生み出した、日本を代表する「音環境デザイナー」が初めて明かす、音の秘密。一瞬の音で社会を作る面白さと難しさ、デザインにこめた狙いと願いとは?
QRコードから視聴しながら体感できる、読んで聞いて、見て、考える「音の教科書」誕生!

花木宏直 著(春風社)
蜜柑を手で剥いて食べる、が当たり前でなかった時代。
柑橘という果実の変遷をたどることで、日本人の味覚や価値観の転換を捉え、生産・流通・消費が織りなす農業の近代化を描きなおす。
かつて日本の柑橘の主力は、種が多く小ぶりな「小蜜柑」であり、単なる甘味の嗜好品ではなく、未熟果を酢の代用に、皮を薬種に、あるいは儀礼や観賞用にと、熟度に応じて使い分ける多面的な存在であった。そこからどのようにして、温州蜜柑が「国民的果実」へと登り詰めたのか?

樋口邦史 編著/中島直樹、吉居理奈子 著(水曜社)
若者たちが社会の多様な関与者と価値共創を行いながら「自分づくり=キャリア形成」をどのように実現できるか。キャリアデザイン手法の実践、地域コミュニティでのまちづくり活動、東日本大震災などの被災地域での交流、新型コロナ禍での活動、そして企業によるキャリア支援ツールの活用事例などを通し、多世代と多主体の共創が若者の成長をどのように促すかを明らかにする。

モダンファニチャーヒストリー 今さら聞けない!歴史から読み解く家具デザイン
寺田尚樹 著(青幻舎)
18世紀半ばにイギリスでおこった産業革命を発端としたモダンファニチャーの歴史を、寺田尚樹の語りを軸に豊富な図版やイラストを交えて解説。トーネットやコルビュジエ、イームズやウェグナー、はたまた岡本太郎や倉俣史朗……これまで点でしか知れていなかったプロダクトデザインの系譜を、世界を横断してわかりやすく伝えます。デザイン関係者なら改めて知っておきたい、新・プロダクトデザインの教科書。

文化庁 編(中央公論美術出版)
文化庁完全監修!日本の歴史的集落・町並み資料の決定版事典を刊行。
日本全国で受け継がれてきた、町並みや集落を紹介した『歴史と文化の町並み事典 重要伝統的建造物群保存地区全109』(2015 年)刊行から10 年――。
城下町、宿場町、門前町など国が選定した重要伝統的建造物群保存地区の歴史や文化を、豊富なカラー写真を交え詳細かつ平易に紹介。さらに制度創設当初に選定された7地区の50年の取り組みと発展を追った特集なども加え、内容も大幅に拡充し、伝建制度50 年の歩みを振り返る。

真田純子、湯澤規子 著(農山漁村文化協会)
地球と人が「まかない合う」暮らしとは? 石積みから多様性(Diversity)を考えるとは? 景観工学者と人文地理学者が、世界のあちこちで交わした往復書簡から、環境や地域という大きなテーマを、「日々の暮らし」に引き寄せて考えます。フランス、アイルランド、イタリア、スイス、ケニア、南アフリカ、ラオス、そして日本の各地で考えた、持続可能な暮らしを自分事としてとらえるための、風景の〈ケア〉論。

落合陽一、先崎彰容 著(文藝春秋)
戦後を卒業できないまま、令和まで来てしまった日本。
国内外のあらゆる分野で権威が解体し、世界秩序が激変している。
そんな危機的状況をどう乗り越えるのか。
日本の思想と文化を振り返り、これからの時代をしなやかに生きるヒントを提示する。

ウッドロウ・ハーツォグ 著/山本龍彦、成原慧、寺田麻佑、松尾剛行 訳(勁草書房)
我々は無意識のうちにプライバシーを損なうようにデザインされたテクノロジーに日々触れている。法はこうした状況を無視せず真剣に対処すべきである。行動経済学や認知心理学の知見を基に、「デザインは力であり、政治的であり、価値を帯びている」ということを明らかにした上で、法の欠陥を是正するための詳細な検討を積み重ねる。

ゆるオフグリッド革命 -気候変動をなんとかしたくて、大工もやる一級建築士が建てた家-
古野善昭 著(游藝舎)
本書は、北海道の雪国という厳しい環境下で、太陽光パネルやEV、地中熱ヒートポンプを駆使してエネルギーを自給自足する日々を描いた実践記録です。 タイトルにある「ゆるオフグリッド」には、生活の質を落とさず、現代のテクノロジーを賢く使いこなすという著者の実践的な視点が貫かれています。 また、完全に電線を切り離すのではなく、冬場は電力を購入する「ハイブリッド」な運用を許容し、無理なく、着実に化石燃料への依存を減らす「持続可能な革命」を提唱しています。 「脱炭素は我慢」という固定観念を覆す本書が、新しいライフスタイルのあり方を模索する現代において、一つの指針となり得る内容です。

かねこあみ 著(日貿出版社)
テレビ番組・CMや有名アーティスト・VTuberのロゴを手掛けるデザイナーの制作プロセスを紹介。ロゴデザインの基礎をはじめ、実案件をもとに依頼主との対話から最適なデザインを導くまでの流れと考えを解説します。

千葉学+長坂大 編著(彰国社)
日本全国津々浦々、高度成長期に数多く構築された土木構築物の多くが寿命を迎えたり役割を終えたり、あるいは近い将来に意味を失うなどの運命を迎えつつある。
本書では、東京大学、京都工芸繊維大学で行われた設計スタジオの成果を紹介しながら、取り残された土木構築物を未来に向けて積極的に位置づけ、新しいデザイン視点を導く。

温暖化で日本の山に何が起こっているのか シカ、クマ、ライチョウが棲む山の生態系の危機
岡山泰史 著(山と渓谷社)
本書は、大雪山から霧島連峰・韓国岳まで、日本各地の山で進行する異変を現地取材と最新研究で追った。伊吹山のシカ食害、南アルプスの高山植物の衰退、北アルプスの氷河やライチョウ、富士山の永久凍土──。個別の事例を「温暖化」という軸でつなぎ、山岳環境全体の変化を浮き彫りにする。
月刊誌『山と溪谷』の連載から大幅に加筆。
いま山で何が起きているのかを知り、これから自然と暮らしを考えるための一冊。

誰もがデザインする時代のデザイン 日々の営みからソーシャルイノベーションを生み出すための思想と実践
エツィオ・マンズィーニ 著/八重樫文、中山郁英 監修/石塚理華、岡本晋、中山郁英、森一貴 訳(ビーエヌ・エヌ)
デザインは“民主化”できるのか?
現代社会は大きな変革の只中にあり、望むか望まないかにかかわらず個人や組織は自らのあり方を絶えずデザインし直すことを迫られています。本書は、ソーシャルイノベーションの世界的権威エツィオ・マンズィーニが、誰もがデザイン能力を発揮する「誰もがデザインする時代」の新たな思想と実践を提示した一冊です。
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2025年10-12月に出版された本は、こちらのページでご紹介しています!
ご献本いただいた書籍は、展示期間終了後も引き続きリエゾンセンター・ライブラリーにて開架しております。
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